伝奇漫画家・諸星大二郎の「生命の木」が元ネタ。
といっても、私は読んだ事ないものでどんな作品かはよくは分りません。
さて、この作品ですが。
隠れキリシタン、村八分、部落差別、近親婚、異形、独自の文化、閉鎖的。
今はあまり聞かない言葉ばかりではないでしょうか。差別はあるかもしれませんが…。
でも、日本には隠されているだけで、禁忌とされているだけで、忘れようとしているだけという黒い部分はあると思います。キリシタンは関係ないけど、楢山節考(ならやまぶしこう)なんかでもありますよね…あれは初めて見たときかなり衝撃的でした。元は小説ですが。
一応主人公は阿部ちゃんではなく、NHKの連ドラでイライラさせてくれたヒロイン「藤澤恵麻」
今回は静かで上品な女の子役なので役にあっていてよかったです。
このヒロインは過去「神隠し」にあうが奇跡的に帰る事が出来た。
でも、その間の記憶も無くて。それを探るために実家に帰るわけです。
しっかし、ヒロインと実家の間には越えられぬ壁があるように見えるんですが?
教会で出会った阿部ちゃんこと稗田礼二郎と共に調べるが、どうも村人は本当のことは隠してるぽい。そんな中元隠れキリシタンの人々からも異端とされていた人々が隠れるように住むという「ハナレ」という場所を聞き出す。
稗田はそのハナレを調べにきていて、主人公もそこに自分の記憶を辿る鍵があると感じる。
そのうちハナレに住む男が死体で発見され、十字架にかけられるという事件が発生する。
続いて神隠しにあって帰ってきたという女がいたり、少年が戻ってきたり。その少年が主人公の友達で、一緒に神隠しにあっていた子。何より、同い年くらいのはずなのに少年の姿のままで現れた。これは???
謎が謎をよび新しい謎を生み出す。もーどーせーちゅーねん。
キリスト教に明るくない人、若しくは興味がない。
説明文ばっかりの映画はニガテだ。薀蓄を延々聞いていると眠くなる。
そんな方はだんだん阿部ちゃんの台詞が子守唄になるでしょう。
とりあえず禁断の果実を食べたのはアダムとイブだけじゃなくて、神が創ったもう一人の人ジュスヘルという存在があった。そして、そのジュスヘルの子孫がハナレに住む者たち。
彼らはアダムとイブ同様りんごを食べたため神の怒りをかい罰をうけ呪われる。
アダムとイブの子孫である我々は生まれながらにして原罪を負っている。同じようにジュスヘルの子孫も生まれながらに原罪を背負っている。彼らはいんへるのという地獄に未来永劫いなくてはならない。
死ぬことも出来ず、たとえ体は滅びても地下のいんへるのでもがき苦しむ事になる。
で、それらを救うためキリストのように死亡して十字架に貼り付けられた善次という男は3日後甦り。名台詞
「おらといっしょに ぱらいそさ いくだ!!」by三ツ矢雄二で地下でうごめき苦しむ仲間たちを救う。生きている者、死んでいるもの問わず。天へ。
ただし、裏切り者である重太(ユダ)はおいてきぼり。中盤で仲間を売ろうとしたから?
7歳以下の子どもたちが神隠しから開放される中、主人公と一緒に神隠しにあった少年も一緒にぱらいそさいくだー!で天国?ぱらいそに上っていった。何かもう壮大なCGで拍手拍手…。そして、最初から最後まで傍観者でしかなかった主人公。
全てを見届けて、大学に帰ります。
あーーーダメだ上手くまとまらない!
とりあえず、ホラーかどうかは不明ですが不気味さは十分あります。
キリスト教弾圧の残酷な歴史がバックに見え隠れして怖いです。ただし主人公に被害がおよぶとか、襲われるとか、その意味で怖がらせる要因はないです。ただただ傍観者。
最後で何かもうおもいっきり落胆してしまったんですが、途中までは面白かったです。
でも、ちょっと、…こじつけ気味かも。
総評45/100 阿部ちゃん何やっ(ry